印象派絵画ワークショップ
― 上質なお茶と、アート体験

arttea ワークショップ実施レポート

2026年4月25日(土)/ 渋谷ヒカリエ 8/COURT

渋谷ヒカリエ 8/COURT で開催された印象派絵画ワークショップの会場の雰囲気

1. はじめに

2026年4月25日(土)、渋谷ヒカリエ 8/COURT にて印象派絵画ワークショップを開催しました。
本イベントは、上質なお茶を味わいながら、印象派の巨匠クロード・モネの代表作「睡蓮」をモチーフにキャンバスへ筆を走らせる体験プログラムです。

受付にはポスターと作例を展示し、ご来場の皆さまをお迎えしました。
暖かな照明に包まれた制作スペースは、藝大生も加わって会場のレイアウトから作り上げたものです。

印象派絵画ワークショップ チラシ
受付に展示されたポスターと作例

受付風景

会場のレイアウトを検討する藝大生

会場のレイアウトを検討する藝大生

2. 当日の流れ

クロード・モネの雰囲気を感じて

本ワークショップのテーマは、印象派の巨匠クロード・モネの「睡蓮」
モネが晩年に最も情熱を注いだ題材であり、池に浮かぶ睡蓮や水面に揺れる光の表情が描かれた連作です。

会場ではまず、講師から「睡蓮」という作品の背景や、モネが描こうとした光と空気の移ろいについて解説。
「細部を写実的に描き込むのではなく、遠くから眺めたときの色の響きを大切にする」という印象派ならではの考え方を共有しました。

そして、抹茶ラテを一杯ゆっくりと味わう時間。
香りを楽しみ、味わいに集中することで、感性のスイッチが少しずつ切り替わっていきます。

ワークショップが始まる様子

ワークショップのスタート

お茶の道具

上質なお茶の空間もご用意

モネの睡蓮について解説する様子

モネの『睡蓮』と印象派について解説の様子

パレットと絵の具

お一人おひとりに用意されたパレットと絵の具を用います

芸大生の講師による、丁寧なサポート

本ワークショップのサポート講師は、東京藝術大学で日々アートに取り組む現役の学生さんたち
「絵を描くのは美術の授業以来…」という参加者にも、一人ひとりに寄り添いながら丁寧にサポートしてくださいました。

アート教室では講師1人に対して生徒が2、30人になる場合もございます。一方、本ワークショップでは講師1人に生徒2人までという手厚い体制でサポートを実施いたしました。

「色の組み合わせは、隣り合わせる色のトーンを意識してみましょう」「ここに少し青を足すと、水面の奥行きが出ますよ」
講師からの具体的なアドバイスに、参加者たちは真剣に耳を傾けながら筆を進めていきます。

初心者でも安心して取り組めるよう、技法のレクチャーや実演を交えた解説が随所に行われました。

講師の方が参加者にアドバイスをしている様子

芸大生講師による、参加者一人ひとりへの丁寧なアドバイス

講師のサポートの様子

隣に寄り添ってサポート

講師のサポートの様子

技法を実演しながらレクチャー

講師のサポートの様子

藝大生によるライブペインティングも実施

講師のサポートの様子

才能が輝く瞬間

AIが構図を提案。「Claude Monet」アプリ

本ワークショップでは、はじめての一筆を踏み出すサポートとして、「Claude Monet」アプリを活用しました。

使い方はシンプル。
参加者が描きたいイメージや現状をラフに書き起こすと、AIがそれをもとに構図のバリエーションを提案してくれます。
「この向きで配置してみては?」「ここに余白を残すとモネらしい印象になりますよ」といった視覚的なヒントが、キャンバスに向き合う背中をそっと押してくれました。

参加者からも「描き出すきっかけが得られて助かる」「キャンバスを前に固まっていたけれど、AIの提案を見たら描きたい景色がはっきりした」という声が多く寄せられました。

AIはあくまで構図のヒント。最後の表現は、参加者自身の感性が決めていきます。

アプリにラフな構図を書き起こす画面

① ラフに現状を書き起こす

AIが提案する構図のバリエーション画面

② AIが構図を提案

AIの提案画面

③ 「描き出すきっかけ」を得る

制作の様子

講師のサポートとAIの提案を頼りに、いよいよ参加者それぞれの「睡蓮」が動き始めます。
同じテーマでも、選ぶ色も筆のタッチも一人ひとり全く違い、キャンバスにはそれぞれの個性がにじみ出ていきました。

静かに集中する人、隣の参加者と会話を楽しみながら筆を動かす人。
会場には、お茶の香りと絵の具の匂い、そして時折こぼれる笑い声が混ざり合う、心地よい時間が流れていました。

制作中の参加者の様子

それぞれの「睡蓮」がキャンバスに広がっていく

制作の様子

色を重ねて、水面の表情を描く

制作の様子

筆のタッチで光の揺らぎを表現

集中して制作する参加者

時間を忘れて筆を走らせる

講師と参加者の会話

講師との会話で、表現のヒントを得る

完成間近の作品

完成へ向けて、構図を練る

制作の様子

それぞれのペースで描き上げていく

楽しく制作している様子

キャンバスを前に、静かな充実感

楽しく制作している様子

それぞれの睡蓮が、完成を迎えた

楽しく制作している参加者

満足の表情で、最後の筆を置く

記念写真

完成した「自分だけの睡蓮」を手に、参加者の皆さまと記念撮影。
キャンバスを抱える表情には、一筆一筆を積み重ねた達成感と、新しい自分の表現に出会えた喜びが浮かんでいました。

完成した作品を手にした記念写真

完成した作品を手に、記念のひととき

参加者の記念写真

それぞれの「睡蓮」を披露して

参加者の記念写真

作品とともに、笑顔の一枚

完成した作品を手に笑顔の参加者

達成感に満ちた笑顔

作品集

同じ「睡蓮」をテーマにしながら、一人ひとり全く違う表情を見せた完成作品の数々。
大胆なタッチ、繊細な色使い、抽象的な構図。それぞれの感性が映し出された作品をご覧ください。

3. 参考情報:印象派とクロード・モネ

クロード・モネ(1840–1926)は印象派を代表するフランスの画家であり、生涯を通じて光や自然の移ろいを描き続けました。その晩年に最も情熱を注いだ題材が、自宅の庭の池を描いた「睡蓮」の連作です。

・戸外で描くようになった画家たち

19世紀半ば、絵の具がチューブに入って市販されるようになり、画家たちはアトリエを飛び出して戸外で絵を描けるようになりました。モネは光や空気の変化を追いかけながら、野外でキャンバスに向かったのです。

・"印象派"的な描写

モネは細部を写実的に描き込むのではなく、キャンバスから距離をとり全体を俯瞰しながら、遠くから眺めたときの光や色の響きを重視して筆を置きました。
そのラフなタッチは「薄目で見た景色を描くようだ」とも評され、近くで見ると粗さが目立ちながらも、遠くから眺めると調和した印象を生み出します。観る者に風景を想像させる、余白の力を残した画法です。

・"印象派"は最初は悪口だった

1874年、モネが出品した《印象・日の出》を見た批評家が、「これはただの"印象"にすぎない」と揶揄したのが"印象派"という呼び名の由来です。
皮肉な呼び名が、そのまま新しい芸術の旗印となりました。

4. まとめ

渋谷ヒカリエ 8/COURT という洗練された空間で、上質なお茶の香りに包まれながら筆を走らせた一日。
参加者の皆さまそれぞれが、自分だけの「睡蓮」を完成させました。

芸大生講師による丁寧なサポート、「Claude Monet」アプリによる構図の提案、そして参加者同士の自然な会話。
初めての方でも、迷わず描き出すことのできる仕掛けが、白いキャンバスを「自分の表現の場」へと変えていきました。

artteaでは、これからもお茶でくつろぎながら気軽にアートに触れることのできるワークショップを展開していきます。

現在開催中のワークショップはこちらからご覧いただけます。お気軽に覗いてみてくださいね。

本イベントは、会場である渋谷ヒカリエ 8/COURT のご利用事例ページでもご紹介いただいています。

閉幕後の会場の様子

創作の熱気が残る、閉幕後の会場